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インプラント歯周炎の治し方完全ガイド|症状や原因から予防方法も解説

[2024.03.01]

執筆:こどもおとな歯科理事長 佐々木賢

 

インプラント周囲炎とは?

インプラント周囲炎は、歯科インプラント(人工歯根)が埋め込まれた口腔内において発生する炎症のひとつとなっております。歯科のインプラント治療では、欠損した歯を補うために、人工的に顎の骨に埋め込まれる小さなチタン製のネジ状の装置で、 インプラント周囲炎という炎症も少なからずあります。

通常はインプラントと歯茎(歯肉)の接合部位で起こりやすく、細菌やプラーク(歯垢)が歯茎周囲の組織に侵入したことや感染によって炎症を引き起こすと言われております。

 

インプラント周囲炎になぜなるの?原因は?

インプラント周囲炎の原因はいくつかあります。

一つずつ説明していきますね。

 

歯周病の既往歴

歯周病の既往歴を持つことでインプラント周囲炎のリスクが高まることがあります。歯周病は、自然の歯周組織の炎症や骨の破壊を引き起こす病気であり、インプラント周囲炎でも同様の状態が起こる可能性があります。

 

不衛生な口腔環境

正しい口腔衛生環境のの欠落は、プラーク(歯垢)蓄積、細菌増殖を引き起こしてしまいますので、その結果、感染や炎症のリスクを高めてしまいます。インプラント周囲のはぐき、組織を清潔に保つことが重要となっております。

 

免疫機能の低下

免疫機能が低下している場合(例:疾患による免疫不全や免疫抑制剤の使用など)は、感染、炎症が起こりやすくなってしまいます。

 

たばことお酒

たばことお酒などの喫煙と飲酒によって、インプラント周囲炎のリスクを増悪させる原因の一つです。喫煙、飲酒は血液循環を悪化させますので、免疫系の機能を低下させてしまいます。感染や炎症の治癒を妨げることがありますので注意が必要です。

 

インプラント周囲炎の治し方として

口腔衛生の改善が鍵

正しい口腔衛生習慣の指導や歯磨きの方法の確認が主に行われると思います。歯周ポケットやインプラント周りのプラークや細菌を除去するために、定期的な歯磨きが重要になってきます。

 

歯周ポケットのケア

歯周ポケットが深い場合、歯科医師はポケット内部をきれいにし、感染を制御するために抗菌薬を使用することがあります。また、ポケット内に特殊な洗浄液を注入するイリゲーションと呼ばれる処置も行われることがあります。

 

クリーニング

歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使用して、歯茎周りのプラークや歯石を除去し、感染や炎症を引き起こす細菌数をも減少させていくこともできます。

 

インプラントの除去

重度の骨損失。インプラントの治療効果があまり得られない場合にはインプラントを取り外すことが必要になることもあります。この場合、インプラントの除去後、十分な骨再生が行われた後に新たなインプラントの再手術が検討されることもあります。

 

抗生物質の処方

進行したインプラント周囲炎の場合には、歯科医師として抗生物質を処方することもあります。これは感染を抑制し炎症を軽減するために使用されます。

 

インプラント周囲炎にならないための予防法

・歯医者で定期的にみてもらう

定期的な歯科検診で、歯科医師や歯科衛生士にインプラント周囲の状態をチェックし検診やクリーニングを受けることで、はぐき自体の健康状態や歯周ポケットの深さなどを確認します。問題がある場合には早期に気付き、適切な歯科治療を行うことで、インプラント歯周炎の進行を防ぐことができます。

・歯ブラシでセルフケアをすること

インプラントでは、徹底的に口内衛生環境を整えることが重要と言えます。特に一番簡単なところで言うと、歯磨きやフロスなどを毎日欠かさず行い、食事の後には口をすすいで口腔内の衛生環境を清潔に保つこと。歯ブラシの毛先が柔らかく、インプラント周辺を傷つけないような歯ブラシも使用し、インプラントの周りや歯とはぐきの境目を丁寧にかつ優しく磨くこと、こそが大切です。

・生活習慣を改善しよう

タバコやアルコールの過度の摂取は歯周病のリスクを増悪させますので、避けるか控えるようにしましょう。そしてバランスの取れた食事を心掛けることでビタミンCやカルシウムなどの栄養素をしっかり摂取することで、歯周病の予防に役立つことがあります。

インプラントを長持ちさせるためにも、セルフケアと歯科でのメインテナンスが大切になります。適切なケアを行っていれば、10年後にインプラントが残っている確率は90%以上と高い結果が出ています。

 

メンテナンスの間隔は、健康な状態であれば3ヶ月に1回が理想的です。ですがセルフケアの方法 先細タイプの歯ブラシを用いて、歯周ポケットに毛先を入れ込み汚れをかきだします。この時、力のかけすぎはインプラント体の露出につながるので、歯ぐきを優しく、丁寧に行ってください。

 

ネジで固定するタイプのインプラントは、ネジが緩んでいないかチェックを行います。

咬合を見て過剰な力がインプラントにかかっていないか、も確認します。

過剰な力がかかることは、インプラント歯周炎を進行させる原因にもなりますのでそこも要注意です。

 


インプラントっていうものは構造上、細菌が奥まで入り込んでしまうと完全に除去することが難しいと言われております。インプラント周囲炎をしっかり予防して、それを長持ちさせるためにも、一緒にインプラントを守っていきましょう。

 

こどもおとな歯科では、患者さん一人一人の口腔内の状況と全体の健康を考慮し、最適な治療計画を立てることで、安全で効果的なインプラント治療を提供しています。

 

当院の特徴とはこどもからおとな、ご年配の方まで皆様のお口の健康をサポートする歯科・歯医者です。ホワイトニングもすごく多いですが、特に虫歯や歯周病などの一般歯科から小児歯科、矯正歯科、インプラント、根管治療、入れ歯、予防歯科、審美歯科の治療を行なっております。ぜひ何でもご相談ください。

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